スラム街の中にもある格差
今日は晴天。マニラの天気は8月の東京のようです。わたしの研修も残り後一週間になってしまいました。帰ることを少し考えるだけで、今から涙が潤ってきそうになります。最近は忙しくてあまり更新をしている時間がありませんでした。今日のこの少しの時間を使ってできる限りまとめていこうと思います。
今日のテーマは『スラムの中にもある格差』です。外から見ると一見同じように見えるスラム街、でもその中にも実は見えない格差がもちろん存在しています。その中でも今日はトンドのスラム街の中でも最も底辺に位置するだろう場所に行ってきました。正直かなり怖かったです。
スラムってどこ?
内容の前に、そもそもどんどのスラムってどこ?ってなると思うので、その説明から始めていたいと思います。わたしの通っているスラム街はかの有名なスモーキーマウンテン(まるで囲んだ部分)を少し南に進んだ、長方形で囲んである部分です。300×200㎡ぐらいのサイズです。
上空から見ると少しきれいに見えるのですが、実際はゴミで溢れています。人もたくさん住んでいます。でも、この中でも一定の経済は回っていて、お店とかもあります。
本当に小さな地域ではあるのですが、ここを歩いていると、どちらかというと長方形左上の部分の人たちの生活の方が豊かで、奥に行くにつれて生活環境が悪化していくように見えます。
この日はその左上に住んでいる子どもたちにお願いをして一番右奥の方へ一緒に行ってもらうことにしました。
薬物中毒
ここの地域、正直他のスラム街とはかなり雰囲気が違いました。まず、ここにいる人たち全員がシンナーを吸っています。しかし、わたしが来た直前に全て隠されてしまいました。シンナーを吸っているからだからでしょうか、、とてもその目は冷たく、人のもっている暖かさのようなものは感じられませんでした。
後ろの女の子は今まさにシンナーを吸っている瞬間です。薬物中毒にの子どもに典型的に見られるのは前歯が溶けてしまっていること。ここの子どもたちはみんなそうなってしまっています。
なぜシンナーを使うのか。それは、空腹を満たすためだそうです。ここにいる人は代わりの服も靴ももっていません。本当に生きていくので精一杯なのです。
わたしと一緒に来たスラムに住む子も始めてここに来たらしく、怖いと行っていました。たったの200mgぐらいしか離れていないのに。スラムの中にも格差があるのか、、、それを思い知らされた瞬間でした。