ラオスで感じること。
ラオスにやってきた。
東南アジアの狭間の国。 知らない人も結構多いのではないだろうか。
日本の本州程度の国土に対して人口は約700万人、あの小さいシンガポールが500万人なので、それとあまり変わらない。
そんな感じでの国である。
ラオスもカンボジアと同じく貧しい国だが、雰囲気は少し違う。
この国には、ゆっくりとした時間が流れている。
そして、何もない。 何もないところが最大の魅力であると、人々は言う。
人々は基本的に優しく、ぼったくったりもあまりしない。
ここは、ストレスを感じることがほとんど無い、ゆっくりとした場所だった。
しかし、そんなラオスにも、発展の波が押し寄せている。
ラオスという国家は、実はベトナム、タイ、中国、ミャンマー、カンボジアの狭間にあって、地理的に言えば非常に重要な地点だ。
ラオスにおける、中国の影響はカンボジアにおけるそれと同じぐらい強い。
いたるところに中国語の看板を見ることができた。
しかしながら、この国にいると、発展とは何なのか、考えさせられる。そもそも、発展する必要があるのかと、さらに人々は国の発展を願っているのかと、、。
ラオスはラオスのままでいい気もしてくる。
カンボジアに比べれば、そんなに物が不足しているようには見えないし、治安も良い。
インターネット上で調べても、今後、急速な発展があるわけではないようである。
この国はこの国なりのやり方を探せばいいのではないかと、そう感じたのであった。
ぼろぼろの自転車に乗り、通学する生徒達。
なんだか、過去の世界に逆もどりしてきたのでは無いかと、錯覚を覚えるほどだった。