My NIKKI

1996年生まれ。

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フィリピン、ストリートで暮らすこと

 

フィリピンにいると、どこでもストリートで暮らしている人を見かけます。自分の感覚ではマニラは確実に貧困層の方が多い気がします。ストリートチルドレンもたくさんいるんですけど、もっと驚いたのは60歳ぐらいに見えるおばあちゃんやおじいいちゃんがいること。彼らもストリートで暮らす一人です。鉄道など人が多く通る所でお金を求めて、コップを手に路上に座っています。目を合わしてしまうとかなり動揺します。私は外国人だとすぐにわかるらしいです。このおばあちゃんは顔も覚えてしまいました。

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彼らがどんな人生を送ってきたのかを私は知りません。しかし、残りすくない人生の中でなぜこのようにして生きていかなければならないのだろうと、考えてしまいます。なぜ道中で暮らしているのか。実はそこには貧困だけではない理由があるようです。
フィリピンでは昔から、持つものが持たざるものに分配するのが当然という慣習があるようです。ストリートで暮らしている人をたくさん見ることはあるのですが、彼らの中で飢えている人を見つけるかっていったらそんなこともありません。実際には、行き交う人がお金を渡す姿を見ることができます。それで暮らすことが可能という実態があるようです。

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ホテルの人からあまりもののご飯をもらってそれを食べる子供達。毎日同じ時間にやってきます。

あるNGO関係者の人が言っていたことなのですが、彼らはNGOに入る選択肢があるにもかかわらず、ストリートで生きることを選択しているようです。一度NGOに入っても、暮らすことになると全て規則ただしい生活をすることを求められます。それが嫌でストリートへ戻って行ってしまう人も少なくないようです。彼らにとってストリートが最も自由な場所であるのでしょうか。当然そこには大きなリスクも存在しています。改めて問題の大きさを実感させられました。