My NIKKI

1996年生まれ。

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学校に行かないという選択

 
こんにちは!!最近はマニラの排気ガスにも慣れてきて、体も強くなったような気がします。日本の国道にずっといる感じですが、生き生きとした街の姿は今まさに発展をしているフィリピンを実感させてくれるものです。そんな折、自分と同じ寮に所属している人のNGOでパーティーがあるということでお誘いを受け、マニラから少し離れたモンテンルパという場所に位置する孤児院に行きました。今回はそこでの話をしていきたいと思います。
 
 
私が行くことになった孤児院はなぜか高級住宅街の中に立っていた。一軒家が軒を連ね、高級車が行き交う中にこの孤児院あった。私がこの場所にいくのははじめてであったが、子供達は暖かく迎えてくれた。ここにいる子供達はそれぞれいろいろな事情を持っている。家族がいる子供もいればいない子供もいる。学校に行っている子もいるし、通っていない子もいる。それは様々だ。ここでの共通点と言ったらみんなが笑顔であることと、ここに住んでいるということだろうか。

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予想どうりフィリピンのパーティーはどこに行っても変わらない。バレンタインデーウィークということで、男女を2人組にしてたくさんのゲームをした。ダンスもたくさん踊った。どんなところでも聞くことができる曲だからリズムは完全に覚えてしまっている。

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私が今回深く取り上げたいのはここで出会った一人の女の子の話。彼女は今15歳。日本のアニメが大好きで、絵を描くのがとてもうまい。私にかなり懐いてくれて、一緒にダンスを踊ったりもした。しかし、驚いたことに実は彼女は学校に行ってはいないらしい。英語も自分なんかより全然流暢に話すからそんなことはないだろうと少し目を疑ってしまった。(私は発音がおかしいと何回も指摘されて直してもらった。)でも、彼女のことを周りの人に聞いていくうちに少しづつそれがわかるようになってきた。実は彼女はあまり同年代の子供達にからもうとしないみたいだ。どちらかというと私のようなインターン生と絡むことが多い。やはり日本の学校でもいじめなどがあるように、それはフィリピンでも変わらないらしい。彼女も辛い過去を経験しているのかもしれない、と感じた。自分を守ってくれるような暖かい家族を持っていたりはしない。そんな中を生き抜いていくのは決して簡単なことではないだろう。 

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学校にいくのは当然なのではないのだろうか、という見方が一般的だ。しかし、彼女を目の前にしてそんなことは言えなくなった。『はたして彼女の笑顔は学校で作ることができるのだろうか』これが私の受けた強烈な想いである。学校に行けと行って嫌がる彼女の顔が私にはなぜか想像することができる。彼女の笑顔は守りたい。そう強く感じた。