フィリピンスマートフォン市場から見えたこと。
現地で気づいたことをがあったので、そのまま投稿しようと思います。
今回の気づきは主に2つ。
私の日本から持って来たiPhone6にはSIMロックがかかっているため、現在はiPhone、ポケットWifi、2000円で買った現地ガラケーの3台を同時に使っています。
しかし、毎回ロードをするためにスマートフォンからSIMを取り出すのが非常に面倒。さらに、ポケットWifiでは自分が残りどれだけのデータ通信を使えるのかもわからず不便なため、現地で新しいスマホを買うことを検討しています。
さすがにハイエンドモデルを買うお金はないので、ミドルレンジのものを買おうと思い様々なメーカーの端末を下調べしていました。
その中で、今検討しているのがOPPO F5
日本には展開されていないのですが、中国本土及び、東南アジアにおいて大きな存在感があります。
Dual Sim Dual Stanbayで、さらにMicro SDも装着できるという、現地のニーズをほぼ完璧に取り込んだフィリピンOPPOフラグシップミドルレンジモデルです。フロントカメラの質がよく、自撮り大好きなフィリピン人に大人気です。
価格はもっとも人気のある15000ペソ。日本円で3万5千円ほどになります。
こっちに来て気づいたことなのですが、スマートフォンの人気機種によって、各国の所得水準がかなり透けて見える部分が非常に面白いです。
例えば
日本で基本的に人気なのは、
ハイエンドモデルであるiPhoneXやXperia等ですね。価格は5万円以上だと思います。
私が中国にいた際に人気であったのは、主に中華メーカーのフラグシップモデルで、ハイエンドであり、尚且つその価格をできる限り下げたものです。
代表的な機種は、HUAWEI PシリーズやOPPO Rシリーズ、Vivo Xシリーズ、Xiaomi Miシリーズ等。価格は4万から5万円ほどになります。
一方フィリピンで一番人気のある価格帯のスマートフォンは、私の検討しているOPPO F5を含む15000ペソ前後、日本円で30000円から35000円付近の機種だと思います。
実はフィリピンには、OPPOのハイエンドモデルである RシリーズやVivoのXシリーズがない。iPhoneXも販売されてないんです。これにはちょっと驚きでした。おそらく、フィリピンでこの価格帯のスマホを買える人が少ないことを顕著に示しているものだと思います。
また、2年前に来た際に圧倒的であったサムスンの力が確実に弱まっています。一方で、HUAWEIはめちゃくちゃ伸びた印象です。サムスンはシェアを中国メーカーに奪われている印象を強く持ちました。
フラグシップモデルであるGalaxy Noteシリーズ等の力は健在であるにしても、ミドルレンジにおいてシェアを保ち続けるのは非常に難しいと思います。一昔前の日本企業に似た現象を見ているような気がしますね。
ミドルレンジのスマホはこれから中国企業の天下になっていくと思います。
現地のニーズを捉え、大衆層に向けたスマートフォンを作れる中国メーカーの強さを感じました。