世界の三洋電機。『SANYO』ブランドは、世界でどのように存在し続けているのか。
私は今まで中国や東南アジアに行く際に、現地でよく見かける三洋電機のロゴ。日本から消えた三洋電機がなぜ海外で生き残っているのだろうか、不思議に思ったのでいろいろ調べてみました。
三洋ブランドはいろいろな国と地域に存在するが、そのブランド所有権は全く違っているということがわかって、非常に面白い。
SANYOって、個人的にとてもいいブランド名だと思うんです。
しかし、パナソニックが買収をした後、三洋ブランドを世界中に売りつけてしまいました。中国では完全に日本ブランドだと思われている三洋電機。でも、かなり安っぽい感じで売られていてます。(実際にもはや日本は関係ありません。)私は日本全体の企業ブランドに傷をつけるんじゃないかと危惧しています。
とりあえず、三洋関連の情報いろいろ調べてみたので、興味があればぜひ!。
三洋電機(主に国内事業)のまとめ
日本国内における三洋電機解体について、もっともわかりやすく説明されているものがこの記事だと思います。こう見ると、三洋電機って本当にいろんな事業を保有していたことがわかりますね。
デジカメ事業売却について
いわゆるスピンアウトというものですね。ソニーがスピンアウトさせたVAIOの例と、かなり似ていると思います。最近の業績はなかなかいいみたいです。非常に面白い例だなと思い、取り上げてみました。
子会社譲渡に関する基本合意
http://news.panasonic.com/jp/press/data/jn110728-7/jn110728-7-1.pdf
三洋電機株式会社の冷蔵庫、洗濯機および その他家庭用電化製品事業の買収に合意
http://www.haier.com/jp/company/newspress/press_release/201203/P020120321769668070776.pdf
これら二つの記事からわかることは、日本においては『Hier』と『AQUA』のブランド。東南アジアにおいては、『SANYO』と『AQUA』のブランドで販売しているといううこと。よって、東南アジアにおける三洋ブランドの家電はハイアールが作っているということになります。
中国ハイアールと三洋電機の研究
http://mba.kobe-u.ac.jp/life/minipro/2003/materials/team4.pdf
ハイアールが三洋電機の家電部門を買った理由等、非常に細かく分析されています。
中国市場の三洋家電について
三洋が中国家電市場から撤退、後釜は米ワールプール―中国紙 -- Record China
中国市場においての三洋白物家電はアメリカの家電メーカーワールプールが買収しています。中国でみる三洋の洗濯機等はワールプールによって、開発、製造、販売がされているようです。(ハイアールではないということが、重要。)
中国テレビ事業における三洋電機の行方
中国液晶テレビ事業に関しては、中国の长虹电器に売却しています。中国で見る三洋のテレビは中国企業が使用権をもっているということですね。テレビに関しては、ワールプールでもハイアールでもないところが重要です。
北米三洋電機液晶事業
北米における三洋ブランドは、船井電機に買収しているようです。
以上です。複雑。。。